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たまにはだれるようにねだる 


 パラレル小話。メタビー×ロクショウ。
 唐突にぐだぐだといちゃいちゃするメタロクを受信した。

 

 かっちこっちかっちこっち。
 時計の針が進む音がやけに響く。平日の昼なんて特に面白い番組はやってないから、とプッツリとテレビの電源を落としたからだろうか。普段埋もれている音は、意外と大きい。
 小さな手が白いタオルをきれいに畳んでいく。メタビーはソファに寝転がりながらそれを眺めた。きちんと正座をしたロクショウが、小豆の洗濯物を畳んでいる。この家に人間は小豆しかいないので、洗濯物の量は多くない。だから、なおさら、丁寧に畳んでいるのかも知れない。
 ヒビの入ったメダルでは迂闊にロボトルもできないロクショウは、こんな風に家の仕事をして時間を潰す。本人がそれを苦と思っていないのなら別に悪いことではないのだろうが、やはりどうにも物足りない。
 何が、誰が、と聞かれたら、自分が。
「メタビー」
「おう」
「私は今洗濯物を畳んでいるのだが」
「それで最後だろ」
「その最後の一枚を畳ませないか」
「それを畳んだら次はなにすんだよ」
「買い出し」
「さっき俺が行ってきた」
「庭の掃除」
「朝ジュウがやってった」
「風呂掃除」
「昨日やったばっかじゃねえか」
「……メタビー」
「なんだよ」
「重い」
「支えろ」
「邪魔だ」
「我慢しろ」
「…………」
 さっきまでソファで寝そべっていたメタビーが、後ろからべったりとくっついている。
 ロクショウは一通り言葉の応酬をすませると、一つ排気をして手にしていたシーツを放した。背後のメタビーに体を預ければ、ぎゅうっと腰に腕を回される。
「今日は小豆の帰りは遅いってよ」
「ああ、夕食は外で食べてくると言っていたな」
「だから、な?」
「……そこまで言うなら応じるしかないな」
 メタビーの言わんとしていることを察し、ロクショウはもう一度排気をしながら甘えるように首下に顔をこすりつけた。

 かっちこっちかっちこっち。
 さっきより、少しだけ時計の音が小さく溶ける。

――
 そして西日に溶ける金と銀。

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