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トクトクトク 


 夢見がちメダロット小話。夢主×ロクショウ。ロクショウ視点。
 ひたすら短いよ!


 





 トクトクトク。
 規則正しい音が聞こえる。一定のリズムで刻まれるそれは、マスターの心音。
 いくら周囲の気配や音を探ることに秀でた頭部のセンサーでも、普段は決して聞くことはない小さな音だ。それが何故、こんなにハッキリと聞こえるのか。それは、マスターが私のすぐ後ろにいるからだろう。もっと言うならば、マスターが私を抱き込んで寝ているからだろう。
 抱き枕にするにはどう考えても向いていない私たちメダロットを、こんな風に抱きしめるメダロッターは果たしてマスター以外何人いるのだろうか。
 トクトクトク。
 穏やかなそれが、心地よい。
 強すぎない、しかし決して緩くはない腕の束縛が、ひどく心地よい。
 振り払えないそれらに身を委ねることに幸せを覚えたのはいつだろう。
 トクトクトク。
 たった一つだけ聞こえる、ゆったりとした鼓動。
 私にはないものだ。故に、知らしめられる。私はメダロットで、マスターは人間なのだと。
 トクトクトク。
 だが、それでいいのだ。
 トクトクトク。
 もしも私が人間だったら、きっと鼓動がうるさくてマスターの音が聞こえないだろう。
 トクトクトク。
「愛しています、マスター」
 おやすみなさい、マスター。


――
 夢見がち主が嫁を抱いて寝るのはデフォ。

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